細井研究室

立命館大学

立命館大学:映像学部

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ゲーム立国の未来像
矢田真理著、日経BP社、1996年

「ゲーム立国の未来像」は長銀総合研究所でニュービジネスを研究していた著者が日本のソフトビジネスの中で数少ない国際競争力をもつゲームについて書いたものである。書かれてから四年以上が経っているのは残念であるが今でも参考になる部分が多く含まれると思われるので一度読まれるのはいかがでしょうか。

 

第1部 何故これほど急成長したか
第1部では1章と2章に分かれてこれまでのゲームについて書かれている。第1章では1993年までの8bit,16bitのゲーム市場で任天堂の圧勝についてと何故任天堂がそこまでの圧倒的競争力が持ちえたかについて述べられている。第2章ではハードメーカーとソフトメーカーのビジネスシステムについて書かれている。

第2部 ハードメーカー主導の時代からソフトメーカー主導の時代へ
第2部では32bit機以降の情勢について3、4,5章で書かれている。第3章では今まで任天堂のほぼ独占状態からセガ、SCE、任天堂の三つ巴の状況について各社のビジネスシステムなどから述べている。第4章ではソフトメーカーの開発体制に光を当てている。カプコン、スクウェア、ハドソンといった大手のソフトメーカーの例も書かれている。第5章ではゲームの流通のこれまでとこれからについて述べられている。セガ、SCE、任天堂、松下、NEC HEの流通を知ることが出来る。

第3部 ビジネスシステムそのものが転換期
第3部は6、7、8章で構成されている。第6章では急成長するパソコン市場とパソコンの向上するゲーム性能について述べられている。第7章では現在のハードメーカー、ソフトメーカーの抱える問題と流通システムの問題点に言及している。最後となる第8章ではゲーム新たな繁栄のために何をすべきか著者の意見が述べられている。

 

 

 

 

 

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