本書の著者はポケットモンスターを作った人として有名な田尻智氏。ポケットモンスター の生みの親としてだけでなく、彼は80年代からアーケードゲームの情報と攻略法を紹介した「ゲームフリーク」というミニコミを創刊、またその後ライターとしても活躍していた。
89年には株式会社ゲームフリークを設立する。何本かのスーパーファミコンソフトを開発 した後、ポケットモンスターの大ヒットにより一躍時の人となった。「パックランドでつかまえて」は、80年代のゲームセンターとビデオゲームを当時からゲームフリークであった著者自身の視点による日記回顧録的な16本のストーリーと、「ゲームフリークはバグと戯る」というピンボールにより発生した電子ゲーム産業の行方をゼビウスにいたるまでを解した一本のペーパーによって構成されている。いずれもファミコン以前のテレビゲーム文化を探るにあたって絶好の資料となるだろう。JICC版は入手困難であったが、最近 エンターブレインから再販されたので入手しやすくなっている。
(文責:福田一史)
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