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学校がチルドレンズ・ミュージアムに生まれ変わる−地域と教育の再生の物語

目黒実、ブロンズ新社、 2002年

 

 本書は、兵庫県旧篠山町の廃校になった中学校をチルドレンズ・ミュージアムとして再生するまでの、プロジェクトの発動、コンセプト・ワークとテーマ設定、コンテンツ計画の流れが、子どもたちのための場づくりに関わってきた筆者の総合プロデューサーという立場から記されている。
その中のマルチメディアコーナーに、「ガチャといっしょにお仕事たんけん」というオリジナル・ソフトがあり、子どもたちに大人気だそうだ。ゲームのもつ力は自然の中で遊ぶことに勝るとも劣らない力を発揮している。ゲームをはじめとしたデジタルコンテンツをアーカーブする際、それをどのように展示し利用するのか、ということを考える上でも、本書に書かれている試みは非常に参考になる。
筆者は、21世紀を担う子どもたちの普遍的テーマを「探求」「表現」「共有」と捉え、それを基にチルドレンズ・ミュージアム、子ども先端科学センター、チルドレンズライブラリー、チルドレンズセンターの設立の普及活動を全国で展開している。

<目次>
プロローグ−里山が誘う
再生への挑戦
プロジェクト発動
コンセプト・ワークとテーマ設定
よみがえる学び舎
ミュージアムをめぐる人々
 Part1 再生にかける
 Part2 夢をかたちに
 Part3 思いをこめて
 Part4 動く力・動かす力
希望の樹の下に
対談 河合隼雄×目黒実 約束の場所
試みの連鎖
エピローグ−夏休みは終わらない

(文責:新見


 
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