小さなアニメーション制作会社から身を起こし、ユニークな一大エンタテイメント帝国を気づき上げたウォルト・ディズニー・プロダクションズの創始者であるウォルト・ディズニー。その彼の夢が、新しい形のテーマパーク『ディズニーランド』の開園であった。

開園前はその兄のロイ・ディズニーを始め、成功するはずが無いと非難を浴びるも、なんとか開園へこぎつけ、結果、大成功を収める。その後もウォルトの遺志を受け継ぐように、フロリダでディズニーワールド・エプコットが開園、東京とパリにもディズニーランドが展開される。

本書は日本人研究者初の本格的なディズニーの専門書である。ディズニーランドという、極めて大規模なLBE（ロケーションベースドエンタテイメント）を軸に、ディズニーのビジネスを非常にわかりやすく、解説している。また、文庫本であるため安価で入手しやすい。コンテンツビジネス研究の第一歩に是非ご一読あれ。

（文責・福田）