今月の参考文献要チェック!
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電脳遊戯の少年少女たち
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たとえば第一章では「飛ぶ」というカイヨワ的にいうとイリンクスの遊びの歴史 から、日本のバブル期の「遊び心」考、笑いそのものの分析など、遊びとその周辺 について多角的な述べられている。 また第二章では1980年代ころからのいわゆる「おたく」層の出現やテレビゲーム の子どもたちへの浸透を受け、彼欄感じている快楽について述べられ、最後の第三 章においてはカイヨワ的ミミクリの遊びとしてのアイドル崇拝が、文字どおり偶像 崇拝と捉えなおされているなどしている。 そして全体を通して語られているのは、普段の実生活での主体である「個」と遊 びの場での主体である「項」の関係である。これは最近流行りのネットワークゲー ムやオンライン上でのコミュニティを考える場合、非常に興味深い。 (文責:吉野 友規)
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