東京視察2日目レポート 「ICC(インターコミュニケーションセンター)探訪記」【伊豆田】 |
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マッてしまいました(笑)。 もう一方のフロアではやや大掛かりな作品を展示していました。その中の一つ、現在東京芸術大学先端芸術表現学科の教授でもある藤幡正樹氏の「"A Play with Small Fish" 2000」という作品では、子供に戻ったかのように延々と床のブロックを動かしてその都度の音の変化を楽しみました。 今回の展示のターゲットが子供であるためかこちらの働きかけに視覚・聴覚的にビビッドに反応してくれ、またインターフェースも簡素なためについつい何度も楽しんでしまう、そんな作品達でいっぱいでした。 ■テレビゲームとインタラクティブアート ICCで展示されている作品には、もちろんテレビゲームのように勝利条件もなければ点数表示もありません。ただ、いくつかの作品では操作技術によって体験できる世界に差が出てくる(私はここまでなのに、あの人はあそこまで体験できる)という、多分にテレビゲーム的な状況も起こりました。 作品のコンセプトとして「コミュニケートすること」に重点をおくことによって作品と来館者の距離が縮まっているなと思う一方、逆に作品が主張しているものについては(主に来館者が作品に対して、参加の方法を知らずに参加してしまうことから来る)消化不良の様なものも感じました。 もちろん、それぞれ技術と作家の作品に込めた思いが |
うまく調和して、デジタルなものに一種生命的なものを感じる作品もありました。これらの要素がテレビゲームに組み入れられることがあれば、テレビゲームが「体験するアート」になる日が来るのかも知れません。 とにかく、大人も半日かけて楽しむことができる楽しいアートの空間、みなさんも是非一度これらの作品を体験」してみて下さい。そして、デジタルなものが持つアートの可能性を感じ取ってみて下さい。 |
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