IMI Artist in Residence シンポジウム 『Cut'n'Mix』【砂】 |
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IMI(インターメディウム研究所)によるシンポジウムを見物に1998年11月23日にWTCビル21Fにいって参りました。
アーティスト イン レジデンス(AIR)は、アーティストがそこに住み込んで活動をするというもので、IMIでは毎年アーティストにきてもらって、IMIの研究生と一緒に活動をしているのだそうです。 今回のシンポジウムはその一環としてのイベントでした。 講演者は二人でした。ヘアート・ロヴィング氏は海賊放送出身、いまでは自由ラジオをはじめいろいろなメディア活動をしており、メディア理論家としてこの世界では超重要人物だそうです。 ベンヤミン・ペラソビッチ氏は旧ユーゴスラヴィアの人で、サブカルチャー研究のためフーリガンやレイブパーティーを実践している社会学者。 講演のあと韓国の延世大学教授のチョ・ヘジョン氏とコーディネーターであるIMI講師の上野俊哉氏を交えての議論がかわされました。 ベンヤミン・ペラソヴィッチ氏の講演では、サブカルチャー研究の歴史を8段階ほどにわけて説明してくれました。 はじめて聞く内容だったのですが、サブカルチャーを「解決策 solution」として考えることや、イギリス政府が「音楽」を法律で定義しているという話などが |
おもしろいなとおもいました。 フーリガン/フーリガニズムの研究で、テクノレボリューションの研究で、そして、上野氏と出会った時と、何度かの出会いを通してアーバン・トライブ(都市部族)に興味をもって研究しているとのことでした。 また、トライブのクロスオーバー、つまり、違う種類のトライブが一緒になり両者に変化がおこったり、あたらしいトライブが生まれるという視点が紹介されました。 ところで「アーバン・トライブ」の直接の説明が誰からもなされなかったのがこのシンポジウムのレベルの高さかもしれません。 話を聞いていると、たとえばサッカーの応援には全世界共通の儀式や儀礼しぐさなど非言語のコミュニケーションがあり初対面であっても通じる。これを部族的なものと言える…ってつまり日本で ○○族 ってヤツですね。 話の間中ずっとスクリーンにはフーリガンの騒ぎっぷりを撮ったビデオがながされていました。 スタンドで旗を燃やして放り込んだり、グランドにでてきて走り回ったり、ヨーロッパのサッカーは見るほうも過激なんだなと妙に感心してしまいました。 つづいてヘアート・ロヴィング氏の講演。ヘアートの番になるとスクリーンにはIMIの生徒による、20年くらいまえのTV番組やCMのシーンをおもな素材にしたメガデモが流れ始め、ヘアートは自由ラジオ出身らしくテンポ良く喋り始めました。 Cut'n'Mix(カット アンド ミックス)とは、文字通 |
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