IMI Artist in Residence シンポジウム 『Cut'n'Mix』【砂】 |
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り映像や音楽・情報を切り取り、それを混ぜ合わせることで、DJ・VJの世界だけでなく、実は世の中のあらゆる部分に浸透している。
ミックスと言った場合メディアをミックスすることも含んで指している。 良いミックス悪いミックスというのは難しいけれど、ただ楽しいよりは意図のある方がいい。 Cut'n'Mixという手法のあたらしさ、おもしろさは、白紙=ゼロから作り上げるのがアーチスト、というロマンチックなことではなくて、既にあるたくさんの素材を組み合わせてあたらしい作品をつくりあげるところにある。 また、他では、今どきなんでもCut'n'Mixされるのだから、情報を発信する側もCut'n'Mixされることを常に意識して情報をながすことが大切だとか、洪水状態のたくさんの情報がCut'n'Mixされるうちに、逆に変化しない純粋な「情報」がわかってくるかもしれない。というお話が興味深かったです。 チョ・ヘジョン氏による「ベンヤミンはコンテンツの話でヘアートはスタイルの話である」という整理と、二人のはなし、つまり「サブカルチャーとCut'n'Mixがどうくみあわされて何を解決するのか、というところに関心がある」という指摘は非常に分かりやすいと感じました。 また、今回の日本滞在でフィールドワークした、「ダメ連」 |
や「自由学校」の報告がされました。 彼女の肩書きは「カルチュラル・スタディーズ・アクティビスト」。 そういえば、コーディネータの上野俊哉氏もふくめて、今日のスピーカーは皆さん実践する人だということで、シンポジウムの夜にはクラブイベントが設定されていました。 最後に上野氏から整理と挨拶があって終了したわけですが、もう一つ、Cut'n'Mixの行われるスペースをいかに支配するかが重要性だという指摘がでていました。 サブカルチャーについてのディスカッションをはじめて聞いて非常に新鮮でした。 サブカルチャーは、社会的ななんらかの「解決策」であるはずだ、そうでありたいというような意識を、 ゲストの三人からつよく感じることができたのが印象的でした。 議論は時間的にその手前で終了してしまいましたが、続きが聞きたくなるシンポジウムでした。 |
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