ゲームぷらぷら2 セッション3 「ゲームと社会〜アカデミズムとしての可能性〜」【吉野】 |
||
研究など様々なアプローチの方法があるそうです。その中でゲーミングシミュレーションは人間というマルチエージェントを利用したシミュレーションとして活用出来ると述べられました。三つ目は専門領域への導入や実践教育として利用することが出来るということです。しかしこれら三者は研究、教育の双方に対して利用が期待できると述べて発表を終えられました。
■松原先生 ゲームソフトに対する生産性について 最後に松原先生がゲームソフトについて生産性という観点から評価する研究について発表されました。これはゲームソフトのエンターテイメントとしての性質を全く無視し、純粋にソフトウェアとして他のビジネスソフトなどと比較しその生産性を評価するという研究であるということです。 まずテレビゲームの要素のうちエンターテイメントを除いたビジネスとソフトウェアという二つの観点について述べられました。またこの研究の目的として生産性向上のための基礎データの収集とゲームソフトに対する客観的、中立的な評価を得ることであると述べられました。また研究のための予備調査として行われた各ゲームソフト開発会社に対して行ったアンケートの結果を紹介されました。これは開発者側の生産性向上という意識があるかどうかを把握するためにおこなわれたもので、次に行う本調査の下準備として行われたということです。 |
■まとめ
今回はゲームソフトについてアカデミックなアプローチをされている三人の先生方にお話しを伺ったのですが、残念ながら時間の都合で先生方のディスカッションまで至らなかったのが残念でした。しかしそれぞれの先生方のお話しは興味深く、また今まで研究されてこなかった分野についての発表もあったため新しい発見が多々あり大変勉強になりました。 最後に今回のセッションにご参加いただいた三人の先生方には、今後ともご活躍されますようお祈り申し上げます。 |
(前ページへ戻る)6 |